病気の心得

入院初日に担当医から、次のような説明を受けました。
(ちょっと正確ではないかもしれませんが、
当時のメモをもとに書き起こしています)

ステロイドホルモンは副腎皮質ホルモンの一つで、
腎臓の少し上にある副腎から1日5mgくらい分泌されています。

通常は、このステロイドが体内の様々なトラブルを治してくれるのですが、
なんらかの影響でその5mgではカバーしきれなくなり、
今度は自分自身を傷つけるようになってしまう。
この不足分を補うのがステロイド薬になります。


あなたの今の体内の状態を例えるなら「火事」です。

体の中で大きな火事(炎症)が起きているので、
まずは火消し(ステロイド薬)を大量に投与して火事(炎症)を沈静化します。

一度鎮火しても種火が残っているかもしれないし、
再燃するかもしれない。
服用後は様子を見ながら、少しずつステロイドの投与量を減らして

あなたにとってベストな量を探っていきましょう。

ステロイド薬の服用は生涯続くことになるので、
病とうまく付き合って行くことが大事ですよ」

 

ふーーーん、そうなんだ。
事前に関連書を読んで理解している部分もありましたが
ステロイドを大量に服用する不安」については、
「鎮火」というイメージで少し納得することができました。

体にしっかりと薬効をもたらすために、
最初はドカンと「薬入ります!」って感じで飲むしかないんだろうな。
怖いけれど、それが治療の第一歩なんだなとあらためて悟ったのです。

 

病気の話は、なかなかすんなり理解できないので、
先生方から折に触れて教えていただくことで、
ゆっくりと体の馴染んでいくような気がしました。

 

<あの頃の私へ>  
ステロイド薬としっかり向き合うしかないと観念した頃。
気持ちのアップダウンが激しくて、精神的につらかったよね〜。